ニコニコ生放送に観る”いとしの未来”

ニコニコ生放送に、遠い昔に描かれたちょっと未来の物語を感じている。

 

雑談系の配信者が好きで、最近よく見ている。外配信でバカやったり、家ではご飯を食べているときや風呂に入っているとき、さらには寝ている様子さえも配信してしまうような31歳の不細工なデブのニート、それが好きな配信者だ。

 

20年近く前に見たドラマでは、「多チャンネル放送」で最終的に一番視聴率が高いのは何か、それは「真っ暗無音」を放送し続けるというものだった。そのほかにもデブ女の生活を放送し続けるチャンネルなどが“マニア向け”であった気がする。20年前のドラマなのでインターネットがそんなに発達しておらず、未来を描くにしても「放送」の概念に即したものはテレビで、その成れの果てが「多チャンネル放送」だった。視聴率が0.00数%になるほどチャンネルが増えすぎてしまうという、テレビ業界のインフレが描かれた。

 

私が20年前、まさか個人的に「ニートのデブ男の日常生活を見る」ということにハマる日が来ると思っただろうか。いや、おそらくないだろう。

 

時代はだんだん、SF化している。このままいくと現実そのものもフィクションになりかねない。でもそれでいいと思うよ。