チャレンジ系YouTuberジョーブログ、人気の秘密を垣間見た。

ジョーブログは金髪の関西人20代男性、ジョーくんが主人公。彼はアメリカをヒッチハイクで横断したり、南米をバイクで縦断したり、アマゾン川をイカダ下りしたりといった冒険のみならず、最近では10代の頃に少しやっていたというボクシングに本格的に挑戦。亀田興毅とAbemaTVでボクシング対決をしたことがきっかけで、プロテストを受けるなどで話題を集めているチャレンジ系ユーチューバーだ。

そんな彼が先ほど、1本の動画を公開した。
https://youtu.be/_rL7d8e6kRY

それはリスナーからの質問に答えるというシンプルな企画。主に人生相談や将来の夢についてヒントを求めている若者からの質問が大半を占めているで、ジョーは特に着飾ることもなく、彼らしい奔放な回答を進発していた。中でも、迷いを抱える若者に向けては一貫して「すぐ動け、やりたいようにやればいい」といった自論をぶつけていた。これには多くの若いリスナーが励まされたことだろう。

ジョージョーらしさを特に感じたのは「初めての彼女に振られて立ち直れない」という質問に対する答えだった。「感じろ感じろ。今という瞬間は今しか味わえないぞ」と答える姿は、上から目線でもなく、だからといって人生の先輩かのような立ち位置から寄り添うような姿勢を見せるでもない。

彼はただ、思ったことを答えているだけだから、その言動や行動が人に刺さるんだと思う。今回の質問コーナーを通して、以前、アマゾン川下りの途中(と言うか九死に一生を得たあと)、ペルーかどこかのサンフランシスコ村というシャーマンがいる村でアヤワスカ(幻覚剤)の儀式を受けている最中に彼が暗闇の中で発言していた言葉がつながった。

南米でアヤワスカを飲んだあと、トランス状態に入った彼は同行していた当時のマネージャーから質問を受けて、それに対して不思議だけども納得のいく心情を吐露していたジョー。「自分が何者か見える?」と問われると、「指揮者やな」と答え始めた。その指揮者とは、「リーダー的な意味合いのほかに、自由がある」とし、「自由は、自分のフィーリングであり、遊びだ」と会話を展開していく。

マネージャーが「指揮者っていうのは遊びじゃない」と返事をした際には、「指揮者っていうのもただの形やねん」と話し、続けて言葉を持った赤ん坊状態の(あるがままの)自分と現実の自分をつなぎとめる役割をしているのが、ジョーにとって「友達」であることが紐解かれていった。友達がいることによって彼は、彼の中の自由をコントロールできている。友達がいなかったら、自由はめちゃくちゃなものになっている、といった考えをつらつらと答えていく。さまざまな物事に挑戦する理由は、自由意思を持ったジョーが自分自身を再確認するためだとも語っていた。

今後、ジョーブログへの質問コーナー第2弾があるとしたら、ぜひ「中高年限定」のお悩み相談もやってみてほしいものである。
アヤワスカの動画はアヤワスカ ジョーブログで検索したら全編閲覧できます。