YouTubeはテレビの焼き増しか

YouTuberは社会的認知度が近年急上昇しているある職業で、YouTubeに自前の動画をアップロードして、再生数を稼ぐことでYouTubeの運営元であるGoogleから広告収入が得られるという仕組みを利用して生計を立てている(はず)。もちろんこれに及ばない初心者YouTuberや、人気のないYouTuber、みんなから嫌われるYouTuberとさまざまだ。

 

私の好きなジョーブログは金髪の革命児と自称するジョー氏がチームとなって運営しているYouTubeアカウント。ジョーは南米、アメリカ、インドなど海外旅行企画ではたくましく現地の状況を伝え、目的地に向かって進んでいく姿で多くの人を魅了している。

 

日本では主に大阪府にあるあいりん地区、いわゆる西成周辺でのお遊び企画をはじめ、詐欺行為をする人間を叱りつけに行ったり、心霊スポットで野宿をしたり、公園のトイレに書かれた女の子の名前と電話番号の実情を探ったりと、社会で認知はしているが実態がわからない物事の真相に迫る企画が中心となっている。

 

この回の編集も素晴らしいので観てほしい。内容としては過去放送の感動的だったホームレスの行動に反響があり、そのホームレスと焼肉屋に行き、話を聞くというもの。「なんでホームレスになったんですか」は誰もが気になるところ、この動画でも質問している。しかし結論以上の理由、「会社がつぶれた→身寄りは?」といった途中経過は聞いていない。ホームレスになったばかりの頃のエピソードなど主に「辛かったんでしょう、今も辛いですね」みたいな話がまるでない。

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ジョー氏は「対ホームレスのいい人」ではなくて、「対人間」と会話している感じだ。でもジョーブログのような正義感の強いキャラクターはアンチが多そう。しかしながらそれを回避するために、チャラい企画を入れたり、あえてヤラセを入れたりしてうまい感じにバランス取ってる。YouTubeのエンタメ性とドキュメンタリー性をうまい具合にコントロールしているようにも思える。